【HSBC代行サポートします】セキュリティーデバイスの電池が切れた時の対処法

  • 2022.05.17
  • 2022.04.02

モバイルセキュリティ関連

久しく使ってなかった「セキュリティーデバイス」を使おうとしたら、全く反応しないという状態があります。

この現象の圧倒的な理由が「電池切れ」。

「『電池?』交換すればいいんでしょ?」と思うかもしれないですが、実はリモコンの電池を変える様な単純な話ではありません。

「セキュリティーデバイス」の電池が切れたらどのように対処すればよいか、自分でできる方法をご紹介します。

セキュリティーデバイスとは

このセキュリティーデバイスというのは、なにもHSBC香港に限ったことではなく他行でも使用されている「ワンタイムパスワードを発行する機械」です。

近年はガジェット型だけでなくカード型のものも発行されている銀行があります。この「ワンタイムパスワード」というのは、

  • 携帯番号、住所、Eメールアドレスなどの個人情報の変更
  • ATMの引き出し限度額の変更
  • 外部への送金操作など

高度なセキュリティを求められるシーンで利用します。


(※ワンタイムパスワードとは、1回だけ使える使い捨て型のパスワードです。パスワードの文字列は、60秒や30秒ごとの一定間隔で更新されます。1度認証されたパスワードは使えなくなるため、もしパスワード情報が盗まれても悪用できない仕組みです。)

HSBC香港の「セキュリティーデバイス」は、2014年~2020年の間にインターネットバンキングを登録した人向けに配布された機械で、開設した人は機械が登録されている住所に送られてきます。

※2020年4月以降は「セキュリティーデバイス」の製造・配布が中止され、スマホで表示できる「モバイルセキュリティー」に変更されています。

セキュリティーデバイスは中に電池が埋め込まれています。

もちろんHSBC香港のは、ただのアルカリ電池なので、太陽電池と違って半永久的に使えるものではありません。

つまり、いつか必ず切れるのです。

電池切れを確かめる方法

電池が切れているかを確かめるにはセキュリティーデバイスの右下にある緑のボタンを長押しすることで確認できます。

こんなふうに↓

これをして、画面に何も文字が出てこなければ「電池切れ」確定です。

交換が必要となります。

自力で電池交換は可能なのか

「ならば、分解して中の電池だけ交換してみよう」

と機械の周辺を360度の角度で眺めても、交換できそうな隙間がありません。

「よし!じゃあ解体してみよう」と後ろのシールを剥がして分解する人がいます。

ちなみに、分解するとこうなります。

写真写真
写真写真

強固な粘着テープではられたシールを剥がすと、右下にボタン電池の姿が見えます。

ただ電池の上に金属のカバーがかかっており、交換を前提に作られているようにはみえません。
横からみても縦にみても隙間もないため、これ以上の解体はできません。

例え電池交換でき、ワンタイムパスワードが表示されたとしても、それが有効なパスワードなのかは疑問です。何度も間違えるとロックされるリスクがあります。

(※電池交換した後の検証はしておりません。行う場合は自己責任でお願いします。)

これによって送金等をミスしてしまうと元も子もない状態になるので、自力での電池交換は諦めましょう。

セキュリティーデバイスの電池が切れた時の対処法

セキュリティーデバイスがないと、そもそもインターネットバンキングにログインができません。メガバンクの高度なセキュリティーシステムでは、Cookieが残るパソコンでは第三者が簡単に入れてしまうため、セキュリティーデバイスが発行する「ワンタイムパスワード」が必要なのです。

前述したとおり、自力での電池交換はできないので、残された方法は

・HSBC香港へ電話

この一択しかありません。

なので、英語の練習をするか、英語ができる人を探すかしないです。
もし英語ができるなら、こちらが直通の番号となります。勇気をもって掛けてみましょう。

HSBC香港カスタマーサポートデスク(直通)
電話番号 +852-2233-3000
対応時間:24時間(年中無休)
通話料金:57円/30秒毎(国際電話)

言語は広東語、英語、中国語のみです。日本語は通じません。

電話をして、セキュリティーデバイスの再発行を依頼する

電話をすると決意した方は、早速上記に電話をしてみましょう。

カスタマーデスクのお姉さんが出ます。

要件を伝えるとまずは、本人確認の質問をされますので、お答えください。

本人確認には

電話する前に確認しておくべき2つの条件

  • HSBC香港からショートメールが受信できているか(登録の携帯電話)

  • Phone banking serviceの登録が完了しているか

  • この2つが出来ているということが必須なので、事前に確認しておきましょう。

    もし、ショートメールが受信できないという場合は門前払いされます。

    また「Phone banking service」の登録が出来ていない方は、登録を先にする必要があります。

    「Phone banking service」を登録しようとして弾かれてしまった人は、もしかするとATMカードがロックされているのかもしれません。

    ATMカードが使えるかコンビニのATMで試してみると良いです。

    HSBCへ電話へする時の注意が他にもあります。

    注意

    サポートデスクのお姉さん達の英語が、「タガログ語なまり」というのがあります。

    近年HSBC香港のカスタマーサポートは、フィリピン在住のフィリピン人に委託しています。

    香港に掛けたにも関わらず、転送でフィリピンへ行くのです。

    なので、電話は現地の母国語であるタガログ語なまりの英語。
    多少英語が話せる人でも、ここがまず苦戦します。

    そして、難易度が高いとされる理由の2つ目として、

    本人でなければ承認されない「本人確認」。

    カスタマーサポートに電話をかけると、まずは、本人確認をされます。
    確認方法は、

    「今からショートメールで数字を送るから、その数字を教えてください」

    このような質問をされるので、この質問に対しては100秒以内に答えなければいけません。

    なので、英語がわからないからと言って、英語ができる第三者が代行するのは難易度が高く、連携プレイが必要となります。

    また電話での受付が受理されたところで、セキュリティーデバイスを再発行し自宅に到着するにはかなりの時間がかかります。

    書類だけでも現在、HSBC香港からの発送は船便なので早くて2ヶ月となります

    コロナのせいで・・・と言われると3ヶ月もかかることがあります。

    HSBC香港の事情がわかっていないと、なぜこんなに時間がかかるのかと心配になってしまいます。

    ただの「電池切れ」なのに、英語ができない人からしたら大問題だったということです。

    スムーズにできてこの日数ですから、電話での受付を断られたり、ATMカードが使えないとなると、全て解決するのに半年かかる人もザラにいます。

    タイムロスを防ぐため、戦略的にミス無くやらないといけない作業ということです。

    もし急いでいる場合、英語が出来ないという場合は、HSBC香港日本人専門サポートデスクがありますので依頼すると迅速に助けてくれます。

    その他、セキュリティーデバイスについて

    セキュリティーデバイスが無くてもネットバンキングにログインできる場合がある

    実は、2014年以前にネットバンキングに登録した方は、セキュリティーデバイスができる前に口座開設されていますので、デバイスが無くてもネットバンキングにログインできます。

    具体的には、ログイン画面から

    1. user name
    2. memorable answer(もしくはfirst password)
    3. passwaord(もしくはsecond password)

    この3つの情報を入れるだけ。

    ただ、どちらにせよログインできたとしても、「送金」「情報変更」などの高度なセキュリティーが発生する処理は、セキュリティーデバイスが必要です。

    セキュリティーデバイスの電池が切れている場合はどちらにせよ、HSBC香港カスタマーサポートへ連絡する必要があります。

    セキュリティーデバイスの電池切れ」と「口座凍結」の同時発覚する人が多い

    セキュリティーデバイスの電池切れが発覚する人の多くは、「長いこと口座を使用していない」といったケースが多く、電池交換だけと思っていたら、口座も「凍結」されており2つの問題を同時に解決しないといけない場合があります。

      口座凍結の対象になる条件とは?
      過去24ヶ月間、入出金・口座振替がない口座が対象

    凍結の条件を満たす2ヶ月前に、必ず登録の電話番号宛にSMS、そして自宅に手紙でお知らせがきます。

    写真写真

    これらが届いていないなら、口座凍結されている可能性は低いのでセキュリティーデバイスの電池切れという問題だけになります。

    もし届いているにも関わらず放置していた場合は、口座凍結解除もしなければ資金を動かすことができません。

    近年、セキュリティーデバイスの電池切れが発覚した時、同時に口座凍結が同時に発生している場合が多く、ご自身での対応が難しいといったケースも増えています。

    もし、お手上げの場合は、HSBC香港日本人専門サポートデスクがありますので依頼すると迅速に助けてくれます。

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